近年、コロナウイルス問題が沈静化したこともあり、さまざまな国籍の人々が日本に観光に訪れるようになった。特にアジアの一部の国では医療ツーリズムが盛んである。*医療ツーリズム： 自国より医療水準の高い国へ行き、治療や検診を受けること。
メディカルツーリズムの健康分野では、人間ドックや日帰り検診が人気で、自国では治療が難しい病気の治療を受けるために入国することが主な目的となっている。また、近年、富裕層の間で人気なのが整形手術を含む美容医療だ。その中でも日本で人気なのが幹細胞を使った美容だ。日本でも高単価のインバウンドビジネスになる可能性が高く、多くの企業が注目している。アジアのIT企業数社が日本法人を設立し、訪日インバウンド向けのメディカルツーリズム事業を検討している。
このような現状の中、ビジネス界と医療界の双方から注目されている幹細胞について理解を深めるため、1つの総説を複数の記事に分けることにした。というのも、この総説は幹細胞に関する複数の科学者の研究をまとめたものであり、私を含む一般人には内容が濃すぎて理解できないからである。大雑把ではあるが、章ごとに内容を紹介することで、筆者自身と読者自身がより理解し合えるようにしたいと思うので、興味のある方は最後までお付き合いいただきたい。今日は、幹細胞とは何かを説明しよう。今日は第1項だけをわかりやすくかみ砕いて説明します。
★第1章：間葉系幹細胞とは？
間葉系幹細胞（MSC :Mesenchymal Stem Cell）は、1867年に骨髄で初めて確認され、傷の修復に役立つと考えられている[1]。1968年には単離され、動物に移植すると組織や骨を作ることが発見された。間葉系幹細胞という言葉は、様々な種類の細胞に発達する能力から、1991年に使われるようになった[2, 3]。間葉系幹細胞は、簡単に入手でき、様々な種類の細胞に変化させることができるため、医療にとって非常に重要な細胞である。MSCは、in vitroで骨芽細胞、脂肪細胞、軟骨細胞に分化できなければならない[4]。これらの細胞は、骨髄、子宮内膜[5]、歯髄組織[6]、骨格筋[7]、胎盤[8]、脂肪組織[9]、臍帯血[10]、ウォートンゼリー[11]などの多くの場所に存在する。組織の再生に関与していると考えられている。MSCが細胞治療に適しているのは、(a)幹細胞としての能力を有していること、(b)元の組織から単離するのが容易であること、(c)胚性幹細胞（ESC）に比べて倫理的な問題が少ないこと、(d)人工多能性幹細胞（iPSC）とは異なり、奇形腫形成のリスクが低いこと[12,13]、そして(e)「走化性により傷害を受けた組織に移動する能力を有するため、多くの医療に有益であること[14]」が挙げられる。従って、MSCを様々な発生源の組織の治療に用いることは可能である」[15,16,17,18,19]。「皮膚は常に様々な損傷に直面している。皮膚医学の分野では、MSCが皮膚の修復に有望であることが、数多く報告されている[20,21]。さらに、美的感覚が重視される現代社会では、若々しさを保ちたいという願望が高まっている。その結果、MSCによる皮膚の再生と若返りが人気を集めている [22,23,24]。
本日はここまでです。ブログの最終章に引用のレビューのタイトルを発表します。本文の続きはまた近いうちにブログで発信します。一つお願いです！ブログ面白いと思ったら、読者登録ボタンを押してください！コメントなども押してくださるとめちゃよろこびます＾＾筆者はゲノミクス領域でビジネスとアカデミックで約10年以上の経験があります。また論文のキュレーターとしては4年間の経験があり、この技術を維持するためにもブログで論文情報をシェアすることも行いたいと思っています。何か論文の整理整頓・検索などの悩み相談がある方は、協力できることもあるかもしれないので、メールなどでお気軽にメッセージくださいね。
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