こんにちは、今日から3月、超ポジティブな気分です。アキコです。最近アメリカ在住の友人から、アメリカの医療保険制度がいかに崩壊しているかを説明されました。お金がある人しか保険料が払えない状態なので、格差がすごくある社会であることを再認識しました。また今回はその会話の中で、心臓疾患系のスタートアップの話もでてきました。そこで今回は、心臓疾患系のニュースを一緒にチェックしてみましょう！
1. 遺伝子変異がシグナル伝達経路にどのように影響するかをマッピングすることで心臓病リスクを評価/ 2024年02月07日 GEN
科学者たちは、15年以上にわたって心臓発作のリスクに関連する何百もの遺伝子領域を発見してきたが、これらを心臓病と結びつけることは困難だった。ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究者らは、これらの遺伝子が心臓病とどのように関係しているかを理解するために、V2G2Pと呼ばれる新しい方法を開発した。彼らは血管を裏打ちする細胞に注目し、TLNRD1という遺伝子が、一般的な心臓疾患と稀な脳血管疾患の両方において重要な役割を果たしている可能性があることを発見した。彼らの研究は、遺伝子を編集し、その変化が他の遺伝子にどのような影響を与えるかを調べる最先端の技術を駆使しており、心臓病の遺伝的経路を解明するのに役立っている。この方法は、心臓病遺伝子の一部が稀な脳疾患にも関係していることを発見し、共通の経路があることを示唆した。この研究は、これらの病気がどのように発症するかを遺伝子レベルで理解することで、新しい治療法につながる可能性がある。心臓病やその他の疾患と闘うために遺伝情報を利用する大きな一歩である。
2. 月1回程度のマリファナ使用は心臓発作と脳卒中のリスク上昇につながる/2024年02月29日 NBCニュース
マサチューセッツ総合病院による最近の研究が、Journal of the American Heart Associationに掲載され、マリファナの使用頻度が月に1回と少ない場合、心臓発作や脳卒中のリスクが高まる可能性があることがわかった。このリスクはマリファナの使用頻度が高いほど高くなる。18歳から74歳までの約435,000人のデータを分析したところ、非使用者と比較して、毎日マリファナを使用する人は心臓発作の確率が25％高く、脳卒中のリスクが42％高いことが判明した。この調査結果は、マリファナの使用量が多いほど心血管系のリスクが高くなるという用量反応関係を示唆している。この研究は、合法化と使用率が増加する中、特に心臓に持病のある人にとってマリファナ喫煙が潜在的に危険であることを強調している。また、嗜好品の安全性についての懸念や、心臓の健康に対するマリファナの影響を完全に理解するためのさらなる研究の必要性も提起している。
3. HeartX心臓血管アクセラレータ、2024年プログラムで革新的な初期段階の企業を募集 2024年2月5日 PRニュースワイヤー
HealthTech ArkansasとMedAxiomは、新規企業の心臓ケア向け技術開発を支援することを目的としたプログラム、HeartXの3年目を開始した。このプログラムでは、心臓血管の健康に関連するデジタルヘルスアプリ、医療機器、診断ツールに取り組む新興企業を募集する。2024年9月には、このプログラムに参加する5社が選ばれる。選ばれた各企業は15万ドルを獲得し、アーカンソー州および米国内の実際の病院環境で、少なくとも2つのパイロット・プロジェクトまたは臨床研究により、イノベーションをテストする機会を得る。この機会により、これらの企業は、自社の製品が医療にどのような変化をもたらすことができるかを示すことができる。
4. AHAが心血管医療におけるAIの可能性と落とし穴を認める/2024年2月28日 Cardiac Rhythmニュース
米国心臓協会は、心臓病の治療とケアに革命をもたらす人工知能（AI）の可能性を強調する声明を「Circulation」に発表した。機械学習やディープラーニングを含むAIは、大量のデータを分析して、人間には見えないパターンや洞察を明らかにし、診断、モニタリング、治療を改善することができる。この声明は、心臓画像、心電図、遺伝学などの分野でのAIの応用をカバーしている。しかし、AIの効果を十分に理解するためにはより多くの研究が必要であること、倫理やプライバシーに関する懸念、安全性と有効性を確保するための規制経路の必要性などの課題もある。
私は2023年からリチャーチレンとして、企業の新規事業部門でコンサルタントや研究者を務めてきました。今後は、これらの経験を活かして融合・横断領域での新規事業にも積極的に関わっていきたいと考えています。お仕事のご相談や他愛のないお話でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。
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